信愛なる君へ
「寝てください!?そ、そんな大胆な…!」
「…………………」
「………悪かったよ、心配してくれてありがとう」
そう言いながら私の頭をポンポンと撫でながらヒデさんは言う。
「じゃ、お言葉に甘えて俺も少し寝るかな。華と同じタイミングで起こしてくれる?」
「分かりました、2時間後くらいで大丈夫ですか?」
「うん、お願い」
そう言ってヒデさんも研究室の奥へと消えていった。
「さて…と」
私は近くにあった椅子に腰かけ、紡が来るのを待った。
そういえば氷雨さんを今日みてないな…。
そう思っていた直後、ガチャリと音を立てて研究室の扉が開く。
「あ…菅原、来てたのか」
「氷雨さん、お疲れ様です」
氷雨さんの片手には少し大きく膨らんだコンビニの袋があった。
「………それは?」
「ん?あぁ、これ?」
ガチャガチャと袋の中を漁り始める。
「栄養剤?」
「あと、適当に食べられそうなおにぎりとかな」
これ……氷雨さんもしかして。