信愛なる君へ


「……………大丈夫ですか?」

「えっ…?あ、はい、ありがとうございます」


私の身体に痛みが走らずに済んだのは、この人が私の身体を支えたくれていたからみたいだ。


男の人はそれじゃ、と言い去っていった。




……そんなやり取りをしている間に彼の姿はもう、どこにもなかった。











そんな出来事はとても寒い冬の日のことだった。

あれから1ヶ月と半月、暖かい春を迎えた。










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