信愛なる君へ


初めて付き合った彼氏は高校1年生の時。

同い年の彼からクリスマスの日に告白をされて付き合うことになった。

最初こそは順調だったものの…冬休み明けに会うと避けられはじめていて。

次第に連絡も取れなくなっていき、ある日たまたま他の女の子と手を繋いで帰っているところを見てしまったのだ。



2人目に付き合った3つ上の彼は1人暮らしの自宅の家に私以外の女性ものの下着があり。

3人目に付き合った1つ下の彼は、私以外に1人ではなく、複数人と浮気をしていたツワモノだった。


そして4人目が………あの彼である。





「思い出したくもないわ…あんなクソ男たち…」

「まあまあ、次こそは、だよ!」

「う〜ん…なんかもうここまでくると次もなにもない気がする…」


パスタを一房、スプーンの上でずっとくるくるとさせながら重い感情を零す。



「そういえば紡は彼と最近どうなの?」

「え?昨日別れた」



彼女は涼しげな顔でサラリと言った。


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