信愛なる君へ
「えっ!?昨日ってタイムリー過ぎない!?私に合わせて嘘つかなくてもいいよ!?」
「違う違う、本当」
「紡さんの続かなさは高校時代から変わりませんなあ…」
「咲笑もね!!」
なんて、くだらない言い合いをしていると、なんだかおかしくなってしまって、2人で笑いあった。
「さて、お昼の後も頑張りますか!」
「あー…この後なんだっけ?」
「今日から研究室配属でしょ?確か顔合わせって言ってたよ?」
「そうだそうだ、じゃあ研究室行こっか」
私たちは生物関係の学科生で、今日は卒業研究のために配属された研究室での挨拶があった。
「イッケメーンな男の先輩いるかな?」
「もうまた紡は…ほら食器片付けていくよ!」
予鈴が鳴り始めて私たちは慌てて食堂を後にした。