愛は尊い


慣れないせいだろうか…

朝、目がさめると
当たり前だな操さんはいない
そのまま眠りについてしまったらしく
生まれたての姿だ


何か着ようかとベットから
脱出した時に気がついた
シーツについてしまった
薄っすらピンクがかった跡

いつになったら
こんなものがつかなくなるのか…
そんなことを考えながら
シーツを剥がし、新しいのと交換する

流石に勝子さんに洗ってもらうなんて、できないししたくない


勝子さんには
生理が早く来てしまって
汚してしまったと嘘をついた
洗剤をつけ洗濯機へと入れた
なんだか、身体が疲れてる

そりゃそうだ
慣れないことをしたわけだ
寝たからって回復するわけじゃない
身体じゃなく…心だ

そして、その心も
私ではなく操さんの心

どうしていつも
あんな態度なのか、わからない
愛していないのはわかっている
けど、選ばれたのは事実


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