愛は尊い
「操くんは42歳。音ちゃんは18歳…その二人が恋に落ちるなんて不思議だわ。それに…操くんが選ぶかしら」
チクッと刺さる
多分、操さんは私を選ばないだろう
『不思議ですね。けど、操さんは私を選んでくれました…若い私を、』
ニコッと笑い返すと
今までニコニコしていた果歩さんの眉がピクッと上にあがった
果歩さんの年齢は分からない
けど、40後半か50前半だろう
「…まぁ、いいわ。それより、操くんと子作りしてるの?昔みたいに若くないから、早めに子供を作ったほうがいいわよ」
真っ赤に塗ったルージュ
気色悪いと思ってしまう
義理だとしても息子夫婦の
夜の生活の事を…しかも
カフェという誰が聞いているか
わからない場でだ
そして、昔みたいに、と
あえて言葉を入れてきた
操さんの昔を知っているというアピールなんだろうか