愛は尊い
ナギサに断りの連絡しなきゃ…
そう思っても、何もしたく無い
…けど、この服は脱ぐたい
重たい身体を起こし
ドレスを脱ぎ捨てた
シワになろうが関係無い
そのまま床の上に放置
ベットの上に今朝脱いだ
部屋着のロングTシャツを被り袖を通す
そのままベットへとダイブした
嘉賀様のベットみたいな
ふかふかでは無いが
自分の部屋に戻ってきた、と
安心してしまい
そのまま、瞼を閉じた
疲れ切った私が寝ている間
1階のリビングでは
両親が話し合っていた
本当にこれでいいのか、
他に方法はないのか、
猶予は3日、それまでに
何かできないのか、
…が、結局答えは出ず
ただ、その日を待つしかなかった
「音…ごめんなさい」
私の部屋の前で
お母さんが泣いていたなんて
眠っている私は気がつかなかった