愛は尊い



「お前は何か勘違いしてないか?」


…勘違い?
シャワーを床に投げつけた操さんは
私の目の前に来てしゃがみ込んだ


グイッと上げを持ち上げられた私は
操さんの視線を外すことができなくなった


「ボランティアでお前と結婚したわけじゃない、お前のやるべきことはなんだ?…郷田が優しくしろと言うから、様子みてやろうと思ったが、」


そこまで言うと立ち上がり
勝田、と呼び勝田さんに何かを話している
勝田さんは、わかりました、と頷くと操さんはバスルームから出て行った
操さんがいなくなったのを確認した勝田さんはバスタオルを持ち駆け寄ってきた


「一度、服を脱ぎましょう。そのままお湯に浸かってください。このままじゃ風邪をひいてしまいます」


勝田さんが手伝ってくれたおかげで
ずぶ濡れの服はすぐ脱げた


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