愛は尊い



ん…、


ゆっくり瞼を開くと、
そこはいつも見慣れた天井


もう朝?
そう思ったが、部屋は暗く
けど、光に気がつき
そちらへと視線を送る



…えっ?
そこは見慣れた寝室なのに
見慣れない簡易のテーブルに向かう操さん
カタカタ、と音がするから
パソコンに触れていることはわかった

けど、何故?
いつも書斎で仕事をしているはず…


そこである事に気がついた
私は何故、ベットに寝ているのか
確か私はお風呂に入っていたはず、


そして、額に押されているものに気がつき、それを手にした



「気がついたか」


その声と同時に
私が手にしたタオルを奪われた


「長風呂もいいが、眠いなら考えて入るようにしてくれ」


俺が見つけなかったら…とブツブツ
操さんは文句をいっている
その姿を初めて見た私は
クスクスと笑ってしまった


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