甘い誘惑

｢んで､最近あいつどうなのよ？｣

｢あいつって？｣

｢高野｣

ああ〜…。

あたしは納得したように話す。

｢まあ､相変わらず。
今日もキスされたし。
しかも今日で６回目！
マジ勘弁だよ〜｣

｢えﾞッ
抵抗とかしないわけ!?｣

｢うーん。
最初はﾒｯﾁｬ暴れてたけど､今はそんな気力もなくしたっていうか…｣

もうどうでもいいって感じ。

キス以上は絶ッ対！ダメだけど！！

｢…水樹､高野のこと好きなの？｣

｢はああああ!!?｣

な､な､な､
何言ってるんだなぎぃ〜!!?

｢そんなの絶対あり得ない！｣

あたしは必死に否定した。