甘い誘惑
『親の都合で子供振り回すなんて、あり得ないって言ってんの!』

舞は怒ったように言う。

あたしも同感。

だから大人は嫌いなんだ。

『水樹、あたしに出来ることあったら何でも言ってね』

「うん。ありがとう」

それから、舞と他愛のない話をして、電話を切った。

「はああ〜」

深いため息をつく。

疲れていたのか、そのままあたしは深い眠りについた。
< 6 / 72 >

この作品をシェア

pagetop