明日を見て 〜頑張れ、横山!〜
「俺、瑠花さんが、好きになったんだけど。」

「あはは。若いわね(笑)」

うわ。
好きって告白して、若いわねって。
そんな返事ってありかよ(笑)

でも、そんなんで、俺も挫けねーけどな。

「昨日の瑠花さん、可愛いかったよ。」

「あら、ありがとう(笑)」

「瑠花さん、俺の隣で泣いて、怒って、笑ってよ。」

「泣かせたいとか、あんまいい趣味じゃないわね。」



「瑠花さん、俺と付き合って。」

「辰巳ー?あんた、いいやつみたいだけど、もしや責任とか感じてたりすんの?今時、変な子ね(笑)」


「…………。」

責任……。
確かに、こんなふうに、成り行きでするとか、今までなくて、やっぱりどっかでそんな事も考えたのかもしんないけど、

でも、そーじゃなくて……。

「好きになったから、付き合いたい。変じゃねーだろ。」

「……あんた。」

「ね?瑠花さん。」

そう言って、今までキッチンにいた瑠花さんが、2階に上がり、戻ってきたと思ったら、いきなり俺の荷物を渡し、

「辰巳うるさい!!」

「え!?ちょっと!」

「ウザイ!!」

「ちょっと待てって!!」

「さっさと帰れ!もう二度とこの家の敷居をまたぐな!!」


と、まぁ、これで、冒頭に戻る訳だ(笑)
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