next stop...
告白

アタシの頭に一つのワードが浮かぶ。
言葉の意味...
本当のこと(気持ち.過程)を明かすこと。

よく告白ってタイミングが大切だって聞く。
アタシのタイミングはまだ早いの?
答えなんて分からない...。

だけど今なら言える気がした。
なのに言葉がでない。

頭の中では決まっている
‘高校に行ったのは先輩のことが好きだからです。’

横を見る。
先輩と目が合う。
ドキってしたと同時に
「早く教えろ~。」って笑う。

言いたい伝えたい!でも...
言葉が出ない!!

誰か誰か何でもいいからアタシの背中を押してくれ~!

グッと拳に力を入れる。

「先輩、先輩の高校によく行ったのは先輩のことス...」
『ジジ~...え~まもなくトンネルに入ります。お立ちのお客様~この列車左右に揺れますのでご注意下さい。』

しゃ...車掌さぁん!!!
む...ムードぶち壊しだよ~!!

そんなこともつかの間

ガタンッッ!!

「ひゃッ!」
ば...バランス崩した!転ぶかも!
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