next stop...
離れた影が再びくっつく。
アタシはサワ先輩の学ランの裾を掴んだ。

ドキ...ドキドキ...ドキ..
これはアタシにとっての大チャレンジ。
自分あんな事考えながら、実際行動に移すのって
恥ずかしい。

そして緊張と共に湧き上がる不安。
イキナリこんな行動にでてしまって、サワ先輩は拒絶しないかな??

そう思ってそっと横を見た。
先輩と目があった。
一瞬、離してって言われるかと思って
ドキッとしたけど、サワ先輩はニコッて笑ってくれた。

~やばい!!
これは期待しちゃっていいのでしょうかっ!?

「吉川~?」
ドキッッ!
「は...はい!」
「さっきの続き。」
「へ?」
「トンネルの前で吉川が言いかけたこと。」
「あ..はぃ...?」
「あの続き、教えてよ。」
「え゛....」

サワ先輩この状況でそこですか?!
「ま...まあイイですけど...その代わり...」
「そのかわり?」

その代わりね、
「絶対驚きますよ?」
「えぇ!」
だから覚悟しといて先輩!!
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