next stop...
「吉川、俺お前のこと今まで後輩としてしか見てなかった。だけど今、好きだって言われた瞬間...俺まじでお前のこと好きに思えてきて...」
じっと俺の顔をみる吉川。
どんな結果であろうと聞こうって意思がつたわってきた。
「でも、俺お前のこと大事だから一発で決めらんなくて...あ、この大事って気持ちが既に恋かもだけど...。」
一つ一つ言葉を確認する。
「もう少し待って。俺が本当にお前のことが好きって自覚できた時。今度は俺が告るから。」
「はい。先輩、じゃあアタシ絶対好きだ!って言わせて見せますから!」
「おう。」
吉川はニッコリ笑ってこう言った。
だけどホントは泣きたいんじゃないのか?
こんな強い吉川と自分も吉川も傷つけるのが怖い臆病な俺。
好きになってくれてありがとう。
おれもう既にお前のこと恋愛対象にしか見えなくなったかも。
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