next stop...
「何だよ樹、どっか悪いの?」
「いや...コイツ朝からボ~っとしてんの!」
「ははは何だよそれ~」
「樹、好きなコでも出来たか?」

 えええッッ!そう来るのか!?
「っは?え...たッ違...!」

何か俺、すげー必死。や、でも吉川のこと、す...好きなのかなぁ...?

「何だよ。図星かよ~。」
「もしかして...萌リン?」
「おまッ...俺が坂口を嫌いなの知ってんだろ?」
「じゃあ、誰だよ?」
「いや...好きなのかなってだけで...。」
「とにかく教えろって!!」
「よ...吉川美和って言うんだけど...」

わ~俺ってへタレ!!変な汗かいてるし!
や、でもフツーだよな??

「ええええ!!!美和ちゃん!?おまえ、ソレって...
ま、いいさ。樹も一歩一歩大人になるんだから!」
「翔太お前、何キャラだよソレ!」
「お父さんキャラ。」

何か言おうとして止めた翔太。そういえばコイツ吉川の知り合いだっけ。
てか、自分だって部活命のくせに!!

「そんなコト言ってると、また彼女ともめるぞ~」
「は?もう!樹、お前ってヤな奴だな~!!」
『はははは』
皆で笑った。

翔太に言ったのはホント冗談。
くだらない話で盛り上がって、馬鹿みたいに必死で。
でも、俺はこんな友達との時間が好きだ。

まぁ今日も頑張ろう!!

そう思った。
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