next stop...
下を向いて機械のように手を動かす。

右...左、右...左。

「はぁ...。」
ついついこぼれるタメ息。

優衣待ってるのに~。
早く...早く終わらせたいよう。
そんなアタシと裏腹に委員はまだまだ厳しく監視中。

ううっ視線が痛い。
ちゃんと掃除しるってば~!!

それに...
さっきからゴミを集めてるんだけど...。
廊下を走る人たちによってゴミが飛んで行くっ!!

ちょっとちょっと、ちょっと!!!
ゴミ、飛ばさないでよ!!って言いたい。
けど...なんか雰囲気怖いし、無理でしょう。

仕方がない。少しくらいのゴミは良しとしよう。

箒はここまでにして、雑巾に取り掛かる。
腕まくりして少し気合を入れた。

ドタトタタタ...

廊下に足音が響く。

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