桃色恋模様



「はあ。」


昨日のアレから全然立ち直れないアタシ。


謝ったって、もう前には戻れないし。

アタシは一体どうすればいいの。


「忘れればいいんでしょ?」

「ん~~・・・」

「ま、凛にはできないか。」


電話で、友達の理香がため息をつきながら言う。


「失恋直後にきついことは言わないけどさ?」

「うん?」

「凛自身も、変わらなくちゃいけないんじゃないのかな。」

「ん・・・わかってる。」


アタシが変わらなくちゃいけない。

卓だけじゃ、もういけないんだ。


「ゆっくりでいいと思うよ?」

「ありがと。」

「男なんて、星の数ほどいるんだから。」


こういう時、友達の優しさが沁みる。

やっぱり持つべきは友達なのね。


・・・アタシ。

今度こそ、変わる。



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