桃色恋模様



「凛~準備できた?」


友達の悠里からメールが入った。


「おっけ~★」


サラダを食べながら、片手で返信をする。


失恋から2日。

遊園地に行きます。


・・・ありえない。


このまま家にこもっていたいけど。
今更断ることもできなくて。


「いってきます。」


テンション低めで家を出る。


あ~あ。

また失恋のこと、みんなに話さなくちゃ。


なんかアタシ・・・かわいそう?



「凛~来た来た♪」


悠里が大きく手を振る。


「2日ぶり!!」


アタシも大きく手を振り返す。


「あ~、凛、遅いよ。」


「これで全員かな。」


友達がそう言うと、後ろから三宅君が顔を出した。


「楠さん、おはよ!!」

「おはよ。」

「髪、巻いたでしょ。可愛い♪」


にっこり笑いながら、アタシの髪を指差す。



「あ、うん。」


卓は全く逆のタイプだからかな。

何だか調子がつかめない。







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