空の向こう
思い
それから色々、私たちはメールで話し朝を迎えた。
「いってきます!!!」
私は急いで家を出た。
だって…修に会えるんだもん♪
「柊~!お弁当いらないのぉ~??」
お母さんも急いでお弁当を持って家から出てきた。
「あっ忘れてた…」
「全くもう…そそっかしいところは昔からね。誰に似たんだか…」
「ゔっ…何よ!お母さんに似たのよ!」
すると―
「じゃぁ母さん、仕事行って来る」
「え?お父さん…今日仕事お休みとったんでしょ?」
「あっ…忘れてた」
「ぷっ…!やっぱ柊のそそっかしい所はお父さんに似たのねぇ~!」
「もぉ~!行くからねぇ!!いってきます」
そして家を出て、バスに乗った。
昨日の同じ時間。
昨日と同じ窓側の席。
その席に座ると昨日の光景が目に浮かぶ。
「フッ…」
思わず笑みがこぼれてしまう。
「なぁに朝から笑ってんだよ!気持ち悪い」
「はぇ?!」
「な…すげぇマヌケな声…」
ドキッ…
「し…修!!!」
「…はよ」
「おはよッ!!!」
笑顔で挨拶した。
そのとき分かった。
私…
私―…
斎藤修に恋していることを―