空の向こう


「はぁ~…ただいまぁ~」


やっと斎藤ファンクラブの女子共に開放された。

しんどいっつの!

もう7時前だし…最悪だよぉ。

「あらぁ~おかえり!どうしたの?柊…」

キッチンからお母さんが顔だけ出して声をかけてきた。

「ん~…何でもない・・よ?ただ疲れただけぇ~部屋上がるねぇ」

そう言うと私は二回の自分の部屋に向かった。



カチャッ…



キーホルダーがチャラチャラ付いたカバンを放り投げると

私はベッドに倒れこんだ。

「ん゙~…今日はよく分かんない日だぁ~…」




ブブブブブ…



カバンの中に入っている携帯のバイブが鳴っている。

「んもぉ~…誰よぉ」

急いで私はカバンから携帯を出した―



コロン…
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