【短編集】その玉手箱は食べれません


「見てみろ、ちょうど1階辺りで停まったぞ」


「助かった……」


「自分達が造っているエレベーターで事故って死ぬなんて洒落にならねぇ」


「本当だ」


「おまえしゃがんでなにしてんだ……ハハハ」


「落下加速度に耐えれなかったんだよ」


「おれは踏ん張ることができたぞ」


「お見事」


「早く降りようぜ」


「ああ」


「扉は開くかな……やった!開いたぞ」


「おぉ~開いた、開いた。助かったぁ~」

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