【短編集】その玉手箱は食べれません
「息子8号……どうしてこんな無茶なことをするんだ!」
担当医は叱るような発言をして、おれの体を力強く抱いた。不思議なことに手からはぬくもりが感じられた。
「に、人間らしい……死に方がしたかっ……」
停止した息子8号を抱きしめていた担当医に防弾チョッキを着た警官12号が銃を向けた。
「暴走した息子8号を幇助(ほうじょ)した罪であなたを処刑する命令がくだされました」