【短編集】その玉手箱は食べれません
気づけば無鉄砲に突っ込んでいた。
不穏な空気を察知した男達を軽やかなステップで交わし、少し体勢を崩したが厳つい顔の男の股間へ頭突きを食らわすことに成功した。
厳つい顔の男は悶えながら倒れた。
やりぃ~。
歓喜はほどほどにしなければいけない。なぜならガードしていた男達が銃でおれを狙って撃ちはじめたからだ。
4、5発くらい発砲され、1発が背中に命中した。自らの存在を世に知らしめた代償はあまりにも大きかった。