最後の恋は、あなたと。
学校へ向かう途中、夢のことを考えていた。
『1年後の今日。9月1日に、あなたは死んでしまう』
確かに今日は9月1日、1年後ってことは高2で死ぬ?私が?
そんなのありえない。悪い夢だ。
歩きながら目を瞑って考えていると、後ろから誰かに肩を叩かれた。
「なあ!その制服、北高のだろ?」
「……そうだけど」
見ない顔だけど、私と同じ北高の制服を着ている。
転校生か何かかな……
「俺、青山玲於!今日から北高!よろしく!」
「山本優乃花、よろしくね」
「学校まで一緒に行かない?わかんなくてさー」
そう言いながら、私の隣を歩く。
人懐っこいなあ…それが彼の第一印象。