最後の恋は、あなたと。
「今日は転校生を紹介する。」
朝のHR。先生がそう言って、私の胸はドキッとした。
朝の彼がどうしても忘れられなくて、もう1回会いたかったから。
「青山玲於です!よろしくお願いします」
ワックスで整えられた茶髪、綺麗な顔、すらっとした身長。
そのルックスからクラスの女子達はキャーキャー騒いでいた。
「じゃあ席は〜窓側の1番後ろな」
1番後ろって……私の後ろ!?どうしようと戸惑っていると、ふいに肩を叩かれた。
「同じクラスなんだ!よろしく優乃花」
キラキラした笑顔で、彼は私に魔法をかけた。