最低彼氏にはさよならがお似合い


「夏帆さんからお昼誘ってくれて嬉しいです」

瞳を輝かせて満面の笑みの彼女は確かに若いし眩しい。

「華、咲いてるわね」

「え?」

「なんでもない、行こっか」

「はい!」

「夏帆さん、ちょっと待ってくださいよ~」


高橋と相川さんは、置いていこう。
そう思っても、彼らは嫌みなほどに足が長いから歩幅も大きい。

しかたなしに4人で、日差しの強くなってきた外へ出て、柚花ちゃんおすすめというカフェレストランへ。

会社から歩くこと約3分、裏道に入って先のそのお店は隠れ家的な雰囲気で

「私ここ好きだな」

「やっぱり!そうだと思ったんですよー」

満足げな柚花ちゃんに、そっと笑みを返した。

まったりと、平和なランチタイム。
ピークを少し過ぎたからか、それほど待たされずに昼食にありつけた。

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