最低彼氏にはさよならがお似合い


ふたりで出社して、オフィスに1歩踏み込めば相川さんは今まで通り上司として完璧に振る舞ってくれる。

社内恋愛禁止なんてことはないけれど、わざわざいうまでもないとふたりの間で一致した。


「夏帆さん相川さん、おはようございます」

「おはよ高橋」

「おー朝から元気だな」

「相川さん、その発言年を感じますよ」

「おい櫻井、喧嘩売ってんだろ」

「まさか、高橋の心の声代弁しただけです」

相川さんに小突かれながら、高橋を適当にあしらいながら、同僚に挨拶をしてデスクに座る。

そうして朝のルーティンワークをこなす。


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