名のない手紙
序章
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拝啓、愛しき人へ


貴女がこの手紙を読んでいる時

もう既に僕は死んでいるかも知れません。

それでも、泣かないで下さい。

ここは戦場です。

みんなが、誰でも、いつでも、命を落とす。

酷なことを言ってすみません。

だけど、もしも戦争が終わってその時

僕が生きてたらあの約束を果たしましょう。



貴女がずっと笑っていることを願っています。


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