名のない手紙


































扉が音を立てて開かれる

そして、その扉に片手を付き

息を切らしている男性


ーー見覚えのあるその姿


ーー間違いない、間違えるはずがなかった

だって、そこにいたのは

帰りを待ちわびていた、愛しい人だから





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