名のない手紙
数年後
ここは一条家
笑い声が絶えない仲の良い家族として近所では有名です
「あっ!こら、くれは!走り回らないの!」
「よーし、凌(りょう)!いくぞー!」
そんな一条家に誰かが訪ねてきました
「はーい。あっ、お久しぶりです!」
出て早々、すみれは声を上げた
清がその声に反応して出ると
「基さん!」
数年前より、笑顔が増えた基さんがそこにいた
「こんなとこではあれなのでどうぞ、中へ。」
「いえ、すぐ済むのでここで大丈夫ですよ。
報告だけ、なので。」