名のない手紙
聞けば、家族は見つからなく
やっと見つかったと思われたが全員、亡くなっていたそうだ
その時、傍で自分を支えてくれていた、さくら
そんなさくらと近々結婚するのでその報告を、と
ざっくり言うとそんな感じだった
「そういえば、さくら結婚してなかったものね。」
とすみれが思い出したように呟いてる間に
基は帰ろうとしていた
「じゃあ、僕はこれで。」
「はい。さくらさんを幸せにしてあげて下さい。」
と清が苦笑交じりに言うと基は「勿論。」と言って笑った
「お幸せに。」
すみれはそう言って長女・くれはを抱き直す
基の姿を見送って二人はまた明るい家庭の中へ戻っていった
【名のない手紙】#fin#