名のない手紙


「すみれ?どうかしたの?」


さくらに訊かれ、すみれは先程感じた痛みのことを話した

すると、さくらは額に右手の甲を当てため息を吐いた

すみれが不思議に思い、頭の上に「?」を浮かべているのを横目に見ながら言った


「鈍い、鈍いとは思っていたけれど....ここまでなんて...。」


そしてまた、ため息を吐いた


「自分でもう少し考えてみたら?」


そう言って作業に戻っていった

残されたすみれはというと、しばらく考え込んでいた

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