恋色流星群
飛行機、着いたみたい。
ゲートは徐々に日本人を吐き出し始めた。
いよいよ焦る。
こうなったら、逆に分かりやすい夜のお姉さんっぽい人のほうがいいかも。
白のバーキンとか、デカいサングラスとか。
あー、焦る。
直生さん、ほんとに髪が短いとか長いとか。
小柄とか大柄とか・・・
________いた。
明らかに、異質な空気を纏った一人の女性。
その異質さは、歪なものではなく。
周りと乖離して浮いたものではなく。
無理やり言葉にするなら、発光体、みたいな。
大勢の人のなかで、はっきりと分かる光る空気が。ゲートをくぐって近づいてくる。
仕事柄、芸能人も美女も見慣れてるけど。
あんな空気、見たことない________。