恋色流星群
17♯陽斗side
後ろ姿で、世界が止まった。
あの光は、彼女の背中だとすぐに分かった。
だけど、信じられなくて。
いるはずがない。
焦がれた彼女が、こんなところにいるはずがない。
甘い立ち眩みを感じながら、一歩一歩彼女へ近づく。
胸の心臓の音は、爆音のように鳴り響き。
それ以外に何も聞こえない。何も感じられない。
ゆっくりと振り返る君が、笑顔を見せる。
『要さん。』
その鈴の音で、夢が現実と代わる
君に対するこの感情は
もはや、感動だ。