恋色流星群
22#航大side
直生さんが、部屋を出て行くのが見えた。
その前に何があったのか知らないが、第六感が俺を駆り立てる。
真っ直ぐに、直生さんが座っていたテーブルへ近づく。
「直生さんどうしたの?」
「・・・あ、いや、わかんねぇ・・・。
マネージャーから電話だって言って。電話取ったらすぐ切って出て行った・・・。」
「マネージャーが何て?陽斗のとこにいるんだよね?」
「いや、まじで分かんない。俺らも何も聞いてない。」
皆、戸惑った様子で首をかしげる。
「陽斗・・・なんかあったのか?いや、まさかな・・・。」
嫌な予感が
半端ないんだけど。
「航さん!」
チョコの声に振り返ると。
俺の携帯を持ったチョコが
「理沙子、倒れたって。」
初めて見る険しさで、そう告げた。