(仮)センセイに恋の法律相談
……………
あの日から哲さんは私の唯一無二のヒーローなんだ。(ちなみに、一度、"オジサン"とよんだら、ひどく怖い顔で睨まれたので、以来"哲さん"と呼んでいる)

そりゃあ暮らし始めの頃は、無愛想な彼がちょっと怖かったけど…


今思い出したら、惜しかった。
だって二人乗りなんか、今は絶対してくれないもん。
昔は異性として全然意識なんかしてなかったからさ(むしろ恐いオジサンとしか…あわわ)

ハア……
溜め息をつき、ふと時計に目をやると、


いけない。もう5時。

今日はゴハン当番、私だった!

アイスコーヒー1杯で2時間も長居してしまったらしい。
カフェテリアのバイトにジロリと睨まれながら、私は急いで席を立った。
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