(仮)センセイに恋の法律相談
「アマネ…」
深く色っぽい声音が、もう一度私の名前を呼ぶ。目尻を下げ、慈しむような眼差しが私の瞳を覗き込んでいる。

「て、哲オジサン…」
彼の手が、そっと私の髪を撫でた。

嗚呼、 
お父さんお母さん。
アマネは今宵、とうとう “オンナ” になります…

レッツゴー、ロストバージン‼


心臓が破裂しそうなほど、強い鼓動を打ち付けている。ヒトの身体は、これほどまでに熱くなるものなんだろうか。
 
セクシーな顔が、ゆっくりと近づいてくると、ドキドキが止まらない。
私はそっと目を閉じた。

と……

バサッ。

「ほい、オメデトサン」
ニッと笑い、赤いリボンの紙包みを彼は胸元に押し付けた。

「あれ?こ、これは……」

「新しいパジャマ。欲しがってたろ?なんだっけ?サンリオの…
風邪引くから、それ着て早く寝な」

「ウワー、クロミちゃん!欲しかったヤツだぁ。ありがとう哲オジ……って、チガーーウ‼私は…」

「じゃあな、お休みアマネ」
 
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