私って、男運がないと思うんです

ようやく岡田さんとタイミングがあったのは
2月に入ってから。


部の会議が夕方から入っていた、その日。

「咲季ちゃん、今日この後どう?」

岡田さんから声をかけてくれた。


そして岡田さん行きつけの小料理屋さんのカウンターに2人で並んでいた。


「で?結婚することにしたの?相手は、あの元カレ?」

いきなり直球で聞いて来た岡田さんに

「いえっ、えっと」と、たじろいでしまった。


「なんとなく、俺にとっては良くない話なんだろうな、と思ってたからさ」

そう言ってビールに口をつけている。



< 115 / 202 >

この作品をシェア

pagetop