私って、男運がないと思うんです

「んー、付き合ってるとか、そういうんでは・・・。
　ただ私が好きなだけで・・・」

顔を赤くして、そういう私をちらっと見た。


「何やってんだ、あの人」


ん？と思いながら
ポケットからスマホを取り出し、電話をかけ始めた岡田さんを見ていた。

が、

「もしや！」

と嫌な予感がして、そのスマホをもつ腕につかみかかったところ、逆にぎゅっとその手を握られた。


「お疲れ様です。今何してます？飲んでるんで一緒にどうかなと思って」