私って、男運がないと思うんです


「そんなわけないじゃないですか。岡田さんはそんなことしないですよ」

岡田の肩を持つ彼女に我慢が出来なかった。

「はっ!?」と吐き捨てるように言うと

苛立ちを落ち着けようと、冷蔵庫からビールを取り出し一気に流し込んだ。


そんな俺の様子を恐る恐る見て、折れてくれたのは彼女だった。

「ごめんなさい。怒んないでください。私、ちゃんと話してたくて今日来たんです」

でも大人げない俺は

「なに?やっぱ岡田にするって話?」

と更に彼女を責めてしまった。

こんなこと言うつもりじゃなかったのに、と後悔していた。

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