私って、男運がないと思うんです

番外編～謎が解けた引越～

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お天気が良くて良かった。

陽さんに引っ越しておいで、と言ってもらってから早2か月。

私も、陽さんも仕事が忙しく休みの都合が合わななくて、ようやく今日引っ越すことになった。


「生活できるだけの物はそろってるし、身一つでいいから早く越してきなよ」

陽さんは言ってくれていたけど、陽さんの部屋には必要最低限のものしかなくって、しかも家電なんかも一人暮らし用のかなり古い型のもの。

せめて、私が使ってるものの方が使えるから、というのもあって簡単な引越とはいかず業者さんにお願いする、大掛かりな引越になったのだ。

まずは私の部屋から荷物を全部送り出したところ。

「もう1人に戻りませんように」

そう願いを込めて、部屋の扉を閉めた。