私って、男運がないと思うんです
そこから、陽さんの行動は素早かった。
「こいつ、酔ったらしいから送ってくわー」
「すげー飲んでるもんね。でも、お前咲季ちゃんには手出すなよ」
と声をかける森さんに
「はい、はい」
と軽く笑いながら、私を連れ出してタクシーに押し込んだ。
タクシーに乗り込むと
いきなり噛みつくような何の遠慮もないキスをしてきた陽さん。
あっけにとられている間に、陽さんの舌は自由気ままに私の口の中を行ったり来たり、強くからめてきたりと忙しかった。
そんな攻められるようなキスに夢中になっていると、知らないマンションの前に着いていた。