私って、男運がないと思うんです

よし、これで解放される、と
出口に向かおうとしたところで

「ちょうど良かった。俺ら上のバーで飲みなおそうかって言ってたんだけど、咲季ちゃんもまだ飲むよね」

なぜか行くと決めつけてくる岡田さん。

「いや、お邪魔しちゃうと悪いので」
やんわりと断りをいれると

「邪魔じゃないよ。ね、陽さん」
爽やかな顔で、陽さんにまで話を振る始末。。

とはいえ、陽さんの返答にドキドキしていると
「まぁ」
と、こっちを見ることもなく、そっけない反応。


結局、断り切れず一緒にバーに向かうことになった。


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