私って、男運がないと思うんです

それからは、寒いし危ないからと
タクシーを捕まえて

「家につくまでは、俺のこと考えてて」

と自分は乗り込まずに送り出してくれた。


イケメンはキザなせりふも似合うんだ、と

ちょっときゅんとしながら家路に着いた。

そして、まだ岡田さんに言われたことが信じられなかった。

でも、ほんとに紳士だなーと、

言われた通り岡田さんのことを考えながらタクシーを降りたところで、見知った人影を見つけ、足を止めた。
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