私って、男運がないと思うんです
「ごめん。俺バカで、咲季のこと傷つけた。でも、もうそんなことしない。ずっと大事にする。約束するよ」
そういいながら涙をぬぐう真弘の手を払いのけた。
「今日はもう帰って。いきなり、はいそうですか、なんて言えない」
しばらく私の様子を伺っていた真弘は
「わかった。今日は帰るよ。でもちゃんと考えてほしい。戻ってきて、咲季」
そう言って私の手に小さな箱を握らせて、部屋を出ていった。