私って、男運がないと思うんです
結局ほとんど眠れないまま
家にいても無駄だと思い朝早くに会社に向かった。
「おはよう」
そう言って爽やかな笑顔の岡田さんに迎えられた。
そこでようやく岡田さんのことを思い出した私は
間違いなく、ものすごく薄情だ。
「なんか眠れなかった、という顔してるね。俺のことでも考えてくれてた?」
まさか元カレにプロポーズされて悩んでました、とは言えず
「すみません」としか返せなかった。
「まぁ、昨日も言ったけど俺のことはゆっくりでいいからさ。いってきます」
私の頭にポンと手を置いて、オフィスを出ていった。
昨日1日でいろんなことがありすぎて
混乱する頭をコーヒーで沈めて
とりあえず仕事にとりかかった。