男装少女と生徒会(仮)
いつの間にっ!?
「ん…」
眠っ…。
「朝かぁ…」
今の時刻は…8時20分。
ん?
8時……20分?
「20分っ!?」
う、うそっ!
「遅刻するぅうう!!!」
うちの学校は8時半に門が閉まる。
という事は、あと10分で門が閉まる。
タイムリミットはあと10分!!
「もう、バカっ!何で早く起きないの、私ー!」
急いで制服に着替え、鞄を手にリビングへダッシュ!!
タイムリミットはあと5分!!
仕方がない、朝ご飯は食べながら行こう。
そうして、テーブルの上のパンを手に取ろうとすれば、視界に入ったひとつの封筒。
「何これ?」
手紙…?
何でここに?
取り敢えず、読んでみよう。
「あっ、時間」
まぁいいや、どうせ遅刻だ。
結局、あんなに急いだ意味は何だったのか。
私は封筒を開き、中の紙を取り出した。