君の瞳を信じて。

「華野！ちょっといいか？…」
もうすぐHR。私は、用意したくじをチェックしているところだった。

「え、どうかしたんですか？」

「実は…今日、転校生が来るんだ。そのことを昨日はすっかり忘れてて…HRに紹介しなきゃならないから、今日のLHRでグループ決めをしてくれないか？そうすれば、転校生も参加できるし」
先生…そんな肝心なこと忘れてたなんて…

「はあ…わかりました」
転校生かぁ…ちょっと楽しみだなー。男子かな？女子かも…友達になれたらいいな…なんてね！

「じゃ、西谷にも伝えといてくれよ！」
えー…めんどくさいのに。

「はーい」




「西谷くんっ…くじは、今日のLHRになったから」

「わかったー…」

うげ、面倒くさそう。
こっちだって面倒くさいんだってのー！