出会い系で出会った男たち 2
待ち合わせ場所に近づいたときユキに電話が。


「もしもぉ~し♪」

猫なで声で電話に出るユキ。

相手は声が可愛くてテンションがあがるかもしれませんね。

でも実際みたら悲しくなるでしょう。

わたしが相手なら逃げ出すでしょう。


「もうついたの?わたしたちももう着くよ。え?まじで?まぁ別にいいけどぉ~。え、まじで?あ~うん別にいいよぉ~。」


なにが??

ねぇ、なにが別にいいの??

わたしにも一応聞いて!!

1人で進めないで!!

任せるなんていうんじゃなかった…。


「あ、わかったあれかな。手挙げてみて。」

ユキの目線の先には男が2人。

しかもケータイ片手。

明らかにパッと見はイケてませんよね。

自分もイケてないくせにこんなこと言ってすみません。

そしてそのイケてないメンズが挙手。

おいおい、街中でやめておくれ。


その瞬間メンズのとこに小走りで行くユキ。


…ま、また置いていかれた。

この女、男のためなら女友達は視界に入ってないな。
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